「えび」の日記帳 |
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誰かを殺してしまいたいほど、憎んだことはありますか。 誰かを殺してしまいたいほど、愛したことはありますか。 かつて、そんな感情に縛られていました。 苦しくも心は煌き、紅い炎が尽きることなく。 そばにいてもなお、貴方を欲して身体が焦がれる日々でした。 今、あたしの心のすべては、 「憎んではいけない」「愛してはいけない」 という鎖に縛られています。 愛すれば苦しい。憎めば、自分が憎いから。 ここに、想いを書き留めます。 あたしはここにいるから。 |
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氷を張る練習をしています。 崩れてしまうかもしれないから。 ここに居ることが 不確かになってしまうかもしれないから。 あたしは あたしを装わなくてはいけません。 あたしは あたしを殺さなくてはいけません。 鏡に向かって 呟きました。 沸騰しても 氷が厚ければそれを見せなくて済むから。 だから今 少しずつ 氷を張っているのです。 |
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縺れた糸を解くことは余り好きではありません。 その中にある醜いあたしが見えてしまうから。 だから適度に あたしは絡まったままがいいと思うのです。 |
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コンクリートの箱の中に誰か入ってます。 あたしたちをじっと 見つめてます。 まるで何かを伺っているように思えます。 冷たい壁に囲まれたそれを あなたは認めています。 そんな夢を このごろ毎日見るのです。 |
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あたしとあなたの生活を壊すものは 例えそれが何であっても あたしはそれを壊します。 この生活は 神様が約束してくれたものだから。 神様との約束を侵すものは 例えそれが何であっても あたしはそれを壊します。 |
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このごろ入れ替わり立ち代り 頭の中がどうにかなりそうなんです 眠ってても疲れるだけなんです あたしは本当は誰なんだろう 自分が分かりません でも苦しいのは 今だけだってこともちゃんとみんな知ってるので まとまるまで我慢しようと思います |