「あずみ」の日記帳
2003年の日記


09月01日(月) 04:57:59

『天外魔境ZERO』もいよいよ終盤に差し掛かった。
ついに『アグニの剣』『アグニの火』を入れ、『ヒガンの剣』を手に入れた。
コクビャク(第二形態)も倒したし、あとは竜国城へ行ってニニギを倒すのみ。
俺ったらここまでに随分やりこんじゃったみたいで、もう全員73段よ。
巻物も全て受け取ったし、スバルの“マもの”も全て集めた。
火熊神社のたまご屋で育てた“マもの”が『極楽蝶』ではなく『猪鹿蝶』なのが心残りだけど。
でも、これだけ強くなったパーティーがニニギに立ち向かってはあまりにもつまらないので、
もうしばらく竜国城はおあずけにして、犬神国で金でも掘って遊ぼうと思う。

こんなゲーマーな俺だが、そもそも『天外魔境ZERO』との出会いはろくでもないものだった。

16歳、俺は引っ越した。
越す当日に、金を貸してた友人Kに最終取立てを試みた。
Kは利息付きで俺に金を返すと、小さな紙袋も一緒に差し出してきた。

「あんたには色々と世話になったよ。
 こん中にクソゲーいっぱい入ってるから、引越しで外遊び出来ない時はこれで暇つぶしなよ」


Kの言葉通り、紙袋の中には7本ものクソゲーが入っていた。(うちGBカセット3本)
その中の一本が『天外魔境ZERO』だったのだ。

家に帰り早速『天外魔境ZERO』を付けてみると、
なんとKのセーブデータが最終章のまま残されており、
ユーザーデータもKの誕生日なんかが入力されていて、それでは誠につまらないと思い、
俺は親しい友人にバグ技を聞いて全てのデータを破棄し、
PLGS機能においての時計の設定からやり直したのだ。

そして俺の高校時代は『天外魔境ZERO』で幕を開けたのだが、
ある日突然、バグったのだ。

♪ 3、2、1、0(3、2、1、0)
     BUGってハニ〜(BUGってハニ〜) ♪

俺はもうヤル気が失せてしまい、そのまま数年間放置していた。

そして今年の4月、旦那の実家で見覚えのあるクソゲー『天外魔境ZERO』を発見した。
数奇な運命と言えよう。
俺はあの頃と同じようにバグ技を用いユーザーデータを書き換え、再び剣を取ったのだ。