「野良ギコ」の日記帳
2004年の日記
05月01日(土) 00:56:40
新しきうたびとの群の多くは、ただ穆実なる青年なりき。
その芸術は幼稚なりき、不完全なりき、
されどまた偽りも飾りもなかりき。
青春のいのちはかれらの口唇にあふれ、
感激の涙はかれらの頬をつたひしなり。
こころみに思へ、清新横溢なる思潮は
幾多の青年をして殆ど寝食を忘れしめたるを。
また思へ、近代の悲哀と煩悶とは
幾多の青年をして狂せしめたるを。