「ヒロマキ☆」の日記帳 |
|
マーティ・キーナートの言ってることはもっともなんですが、どうも言葉の端々に「USAが全ての規範」と思っているのが滲み出て、そこが胡散臭くて好きじゃないです。 星野監督の鉄拳云々をゴチャゴチャ言う前に、USAの人殺しをどうにかしろと言いたい。 |
|
さて、このニュースですが・・・正気ですかね??? ------------------------------------------------------- 救急車有料化、4割が容認=不要な出動の場合−内閣府世論調査 内閣府は2日、「消防・救急に関する世論調査」結果を発表した。それによると、救急車の出動が必要ない軽いけがや病 気にもかかわらず、救急車を利用した人には費用負担させるべきだと考える人が4割に達していることが分かった。タクシ ー代わりに救急車を使うケースなどが指摘されているが、消防庁は「高い数字で驚いた。すぐに有料化の議論はできない が、いろいろな選択肢を検討したい」としている。 (時事通信) ------------------------------------------------------- はっきり言います。 救急車はタクシー感覚で使ってください。 まず、「救急車の出動が必要ない軽い怪我や病気」の場合のみとはいえ、有料化すると救急車が呼ばれる回数が減ります。(というか、そのための有料化のはずです。表向きはどうあれ抑止力を期待しているはずです)呼ぶ方としては、「この程度で救急車呼んだら金かかるかも。どうしよう」という心理が働くわけです。結果的に、救急車を呼ぶまでもない軽症・軽傷の出動回数が減る、と。 さて、ここで問題です。 「救急車の出動が必要あるかないか」をあなたは判定できますか? 例えば。 強く頭をぶつけた。相当痛い。でもこれで救急車呼んだら金かかるかもなあ。まあ明日の朝、まだ痛かったら医者に行こう。 こんな素人判断で、もし寝ている間に脳内出血で死んだら・・・。もちろん、素人に医療判断を強制させた消防庁の責任です。 素人が症状を判断して、救急車を呼ぶかどうかを勝手に判定するのが悪い、と言う人も居るでしょう。 では、その場合、なぜ有料化が必要かどうかのアンケートがされたのかを考えてください。 おそらく、無闇に救急車を呼ぶ人が多く、もっと重傷・重症の患者への対応が遅れることがあったのでしょう。あるいは、救急隊員の負担が大きいという理由かもしれません。じゃあ、それらを減らすためにはどうしたらいいのか、という解決策の一つが 「軽い怪我・病気で呼んだら金とりますよ。それでもいいなら呼んでください」 ということです。 有料化によって救急車を呼ぶべきかどうかを判断する必要が生じるわけですから、当然、軽傷・軽症の場合に救急車が呼ばれることが少なくなるはずです。 ということはつまり、誰かが怪我の程度を判断しているわけです。そして、その誰かとは、医者でも救急車の人でもなく、救急車を呼ぶ人です。 そして、救急車を呼ぶ人の大半は医療知識のない素人です。 さて、彼・彼女が「これは救急車は要らないだろ」と判定した怪我や病気が、実は命にかかわるものであったら? 医療知識のない素人に、医療判断を強制させる。 そしてその判断が間違っていた。 この場合、誰に責任があると思いますか? 「素人に医療判断を強制した人」に責任があるのは間違いありません。 無闇に救急車を呼ぶことで他の患者への対応が遅れるのならば、救急車の台数を増やせば済む話です。救急隊員の負担が問題ならば、隊員数を増やせば済む話です。 議論すべきは救急医療体制の整備であり、有料化などという頭の足りない議論ではないはずです。 僕は他人のために、何度も救急車を呼んだことがあります。怪我をしている本人が「呼ばなくていい」と言っているのに、勝手に救急車を呼んで病院に行かせたことさえあります。 僕がここまでやる理由は、隆慶一郎のエッセイを読んだことが発端です。 彼はエッセイの中で「救急車はタクシー代わりに使え」と書いています。 喘息の発作で苦しむ息子に「こんな夜中に救急車を呼ぶのは悪いから、あと二時間我慢してくれ」と言う母。そして苦しみながら1時間半後に死ぬ息子。葬式で「私が殺した」と号泣する母。 著者はこの友人親子の苦い思い出から、若い人、特に地元を離れて一人暮らしをする若者に「救急車はタクシーだと思え」と伝えています。 (このエッセイは「時代小説の愉しみ」(講談社文庫)に収録されています) 繰り返しになりますが、救急車はタクシーだと思ってください。しかも無料です。 |
|
あいやこちらこそ>天使さん たまには知らない人の日記も読んでみるもんだなと思いました。 さっきまでNHKで世界剣道のドキュメントやってたんですよ。 いやあ凄かった。 「ただ一撃にかける」をキーワードに検索していただければ詳細は分かると思いますが、世界剣道選手権大会と日本男子団体大将・栄花選手にスポットを当てたドキュメントです。 男子団体決勝戦。日本対韓国戦。しかも1勝1敗3分けで引き分けて、最後に時間無制限サドンデスの代表戦。そして10分間の攻防の後、繰り出された日本の大将の片手突き。 ああ、こう書いてしまうと自分の文才の無さが泣けてきます。あの攻防を伝えられないなんて!! 決して派手な鍔迫り合いではないんです。どちらかというと、静かな試合。でも、韓国の選手も日本の選手もトップオブザトップです。静かに動く両者の間には痺れそうな小宇宙のやり取りが。観客も全員咳払い一つしません。見ているのも辛いあんな試合を10分近くも続けられる集中力は考えられません。そして韓国選手が栄花選手の竹刀を払い、一歩下がって構えを直して一呼吸入れたまさにその瞬間、栄花選手はスーッと自然に右足を出しそのまま片手突きへ。 栄花選手の踏み出しがあまりにも自然だったため、韓国選手は攻撃の動作だと気づくのが一瞬遅れたのが直接の敗因ですが、その直前の竹刀を払う動作が全てだったと感じています。構え直すという動作で一瞬心を切ってしまったのではないかと。 とにかく凄い試合でした。 |