「asphyxia」の日記帳 |
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この日記は 日常とフィルター 夢日記 都合のいい選択肢 の三元でお送りしています。 |
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誠実さの仮面を被った詐欺師なのかもしれない。 |
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今思い返して見ると余りにも酷い話だ。 |
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「参ったな」 「どうしたの?」。 「名前を付け忘れた」 「え?」 「名前をつけるのを忘れたんだ、子供に」 「なら急いで名前をつけてあげなきゃ」。 「もう間に合わない、畜生。なんで30年間こんな事に気がつかなかったんだ」 「あの子は知ってるのかしら」 「わからない。名前が無いのは思ってもいなかったミスだ」 「電話してみようかしら」 「今更名前を付け忘れただなんていえる訳が無いだろう」 「あ、もしもし。お母さんだけど。 うん、あなたの名前の事なんだけどお父さんの手違いで ・・うん、うん・・・ え? ・・・・あ。 そうなの。わかったわ、体に気をつけてね。今度お母さんのジャム送ってあげるから、あちらのお母様は元気?早く初孫が抱きたいってお父さんがねえ」 「俺は言ってないぞ」 「わかった、じゃ切るわよ、そっちは冬は寒いのだから気をつけなさい じゃ」 「どうだった?」 「名前は、あるって」 「なんだって?俺はあいつに名前をつけてないぞ、何かの間違いじゃないのか」 「あの子が言うには、『カーラジオから流れてきたから、きっとそれが名前だ』って」 「ふむ・・・」 「まあいいじゃないですか、お父さん」 ピンポーン 「あら、宅急便」 「毎度ありがとうございます、スターシップ運輸です。 こちら、岡田さんの家でよろしいですか?」 「あら、雨の中大声で偶然に気がついてよかったわ」 「もう午前三時ですか?」 「サインでいいかしら」 「ええ、フルネームでお願いします」 「はいはい。えーと、お父さんの名前は・・・・」 「あれ?お父さんに名前なんてあったかしら」 |
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なんと表現したらいいのか 不勉強故妥当な言葉が浮かばない。 ある歌詞に胸をえぐられたような。そういう感覚。 でも、もう一回と願うならばそれは複雑なあやとりのようで それで何か思ってももう伝えられないだけ ・・・ベイビー! |
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リコンをした事を親に伝えた。 旦那は重厚長大メーカーの社員で毎日のように日本中を飛び交っていたが セックスも一日「あれ?」が二日になり二日が三日になり、 次に、午前中を過ぎても帰らない人を待ち。 昨日もその前もさらにその前ももっとその前も一週前も一月前も待ち続けていたけれど帰って「久しぶり」こなかったのでこれはもうこないのだな「変わんないね」と思う。 仕方ないので猫を「そっちこそ」拾った。 捨て猫だったのだが妙に懐いてくれたので嬉しかった。小さい「十年ぶり?」頃から生き物を勝った事なんて無かったから。 「だね」だがそれすら一月で飽きてま「セックスしようよ」たいつも通り睡眠薬の生活に戻ってしま「いいよ」った。 戻って事には何も感じず「Okもらえるとは」に、また日々は過ぎて夢の続きを起きた後にも見ているのでしまいにはそれが夢なのか如何だかわか「今何してるの?」らなくなってしまった。 「リーマン」けどそれには困ってない、強いて言うと貯金は夫の名義だったので、というか失踪後もしばらく食べていくく「普通ね」「うん」らいの貯えはあったのだが、最近何者かに解約されてしまったので仕方なく風俗で働くことにしたが体が拒否反応を起こした。 じゃ。 頭痛が酷いので眠ることにします。 |
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ヒューマニズムなんて嘘っぱちだけど、それでも優しくはなれる |
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後輩が失踪した。 年の初めに友人が見たという情報を最後に姿を消したらしい。 自分はと言えば、平日は忙しくて夜しか家にいない。 土日遊びに誘ったときは家に鍵が開いたままで彼はいなかった。 普段からズボラな奴だったので、そのうち戻ってくるだろうと皆たかをくくっていたので、今日友人からの電話で驚いた。 彼の家に友人が訪ねていくと、ベッドも何もかもが消えていて ダンボールだけがぽつんとあったそうだ 電話を受けて、急いで彼の家に向かった。 大家に聞いて見ようとしたがあいにく不在。 「失踪?」 「学校やめたんじゃないのか?」 「金?」 「うちは私立じゃないし、あいつ親開業医だろ」 「けど兄貴医大いってて金無いって」 「今月初めの様子は?」 「普通」 「じゃどうだってんだよ」 「知るかよ」 「携帯持ってないからなあ、あいつ」 とりあえず月曜日に学校に聞いて見ることにした。 世話になった奴にすら挨拶も無いらしい。 いったいどうしたというのだ。 |
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「わあー、凄いね」 「そうさ、これをこうやって動かすと」 「凄げえー、横から出てきたよ」 「ははは、原理は単純。あとは応用、それだけ」 「あたしも将来こんなのできるかな?」 「さー、俺は専門学校で勉強しただけだからなあ、えいちゃんは大学行って もっと凄い奴とか作るといいさ」 「うん、勉強ガンバルよ、算数もやってやるー」 「ハハ、その調子さ」 「久しぶり」 「おお、久しぶり、大きくなったねえ、来年受験?」 「うん、約束通り理工系行こうと思ってる」 「女だてらになんとやら、だね」 「でね、そうなったらこの辺に住まなくなると思うんだけど」 「あー、電話だすまんその“はんだ”固定して置いて」 「えっ・・・」 「いやーごめん、俺全然仕事しないから・・・ ―あれ? 帰ったのかな」 「久しぶりね」 「おお、女研究者さんだ」 「やめてよ、うちの会社なんて研究っていっても私はほとんど何もしてないし」 「あの○◎の軸受けとの連結部作ったんだって?凄いよね」 「うん、あれは私の先輩が開発したの」 「そうかあ」 「けどそれも大きな部品の一部でしかないから」 「俺よくわかんねー、ハハハ」 「そか。でね、これ」 「お、招待状?」 「結婚するんだ」 「おめでとう!子供できたら抱かせてよ!俺のあれまた見せてやるよ、今度は煙が出るんだ!そかー、ついにママだね」 「うん、ありがとう」 「ママ、お父さんは?」 「仕事」 「ママ元気ないね」 「元気よ」 「ママ、スパイクカーが壊れたー!直してー!」 「おもちゃならパパに直してもらいなさい」 「パパは新しいの買わなきゃ って」 「そう」 「久しぶり、約束通り息子つれてきたよ」 「おお、ついにママだね」 「はじめまして!」 「おー、いい返事だ」 「でね、久しぶりにきて悪いんだけど、このおもちゃなんだけど」 「技術者なのにこんなのなおんないのー?」 「私は理論だから、専門」 「直るよ、多分楽。 よーし、おじちゃんとこっちにおいで」 「ありがとう、久々に来て」 「いやー、久々だねえ、 あ、そういえば今新しい機能のあれ作ったんだ、今度は光る」 「光る?そんな機能意味無いじゃん」 「まあいいから、見ててよ」 「あ、光った 消えた。 意味無いじゃん、ハハハハ、あーおなか痛い、何の意味があるのさこれ!」 「うん。 ま、これはこんなもんだよ」 |
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だってさ、俺。 ハハハ |
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こんちわ」 「こんちわ」 ハジメマシテ」 「ハジメマシテ」 どうぞおかけになって下さい」 「はい」 貴方は病気ですか?」 「いいえ、病気ではありません」 夢を見ますか?」 「複数の男性に犯される夢を見ます」 正常ですね」 「正常ですか?」 正常です」 「はい」 では、この街並がさっきから青みがかっているいるのも正常だと言うのですか?」 「それはブルーのせいです」 どうしたら直るのでしょうか、このせいで最近寝られないのです」 「これをどうぞ」 黄色いですね」 「黄色です、あわせるとグリーンです」 グリーン?」 「ブルーの終わりはグリーン」 ああ、ビルが遠ざかっていく感じがします」 「ビルは近くて遠いものですから」 1 2 3・・・」 え・・・? 「『違うよ、独り言だよ』」 |
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もしも ワインの栓を開けた瞬間にワインがまるでシャンパンのように 勢いよく噴出してしまったら驚いてしまうだろう。 それと同じなんだよと言う。 書店にいき、此処一年間でめっきり興味が失せてしまった音楽雑誌に目を通しても、さしたる感動も起こらず、何が書かれているのかもわからず。 何故かビジネス書のリアルに心を動かされるのは 僕が成長したのかそれとも感情が差し迫っているからなのだろうか。 逼迫した感情に胸を打たれる間もなく またも掌をじっとみては髪の毛を軽く引っ張る。 必要以上の強さで引く。 電車の中でドアにもたれかかり頭を抱える。 ゆるやかに心臓を締め付けていく水で濡らした布。 渇きがあるからはずすわけにはいかないのに。 全体的に見ても絶対的に見ても相対的に見ても 明らかに失望の渦が、目が、声が責めるからそのまま海の中に消えていく。 だからわからないままなんだよ。 無償なんて安直な言葉がいけないんだ。 |
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自分の事を無理にわかって貰うような 自分らしさの『売り込み』みたいな行為は気に入らないし 見ていて嫌気がするんだけれど だけど、幻想だとしても、少しでも感じれたことが断片的でも 嬉しくなってしまうから 強くは否定できないし 喜びが先にあるから頑張れるとかあるんだろうけど それを前面に押し出す人はあざといし。 卑屈にもなりたくないし だけど、それでも思うのは 出すまいと思ってても それでも漏れ出してしまうほどの強い感情なら きっと何かがある筈なんだって。 |
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ハハハ、売りとかもしてるよ。今日もすっぽかされた。 薬で、もう何も感じなくなっちゃった。一日に二時間しか動けないしネ。 だから売りして生活費稼ぐの。年金ももらえるかわかんないし。 いや、怒らないでよ、今は薬が効いてるから何も感じないの。 あなたは悪くないから。馬鹿なんていわないで。 楽になりたいだけだし。 そりゃ、彼はやめてくれ、って言うけどね。 二人して基地外だから(笑) 私が売りしないと死んじゃうの、彼、薬のほかに借金もあるし。 私は手首だし、親殺したいし(笑 殺したら楽になるのに。 泣かないでよ、私もう泣けないんだから。 薬って思ってたよりも強いんだよ、今はこうして(笑)って打ってても 心の中じゃクスリともしてない。演じてるだけなの。 うん、仕方ないしね。けどどうにもならないもの。 だから、逃げてない。病気からは逃げてない。 診療は怖いけど受けるしね。 そうかもしれないね。 けど、年金打ち切られたらどうしよ、動けないしね。 前普通のバイトしてたときはモテたんだよー。私美人だしw 今はクスリもかなり減ったよ、一日18錠。 お金が無いから減らしたの。だから一日中寝てないといけない。 彼がきたらセックス。それで満足。 どうかしら、とりあえず年金が打ち切られるまでは生きてるかも。 本当は私だって売りとかしたくないんだよ。服だって安いのしか買わないし。 うん。うん。 だから泣かないでったら。困るよ。 |
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上手くいかないことだらけで 疲れちゃった。 なんかいい事おきないかな そういえば今週末は一月ぶりに友達と遊ぶことができる。 11月末から週末も休む事ができなかったし正月は実家で大変だったから 本当に久しぶりだ。 今無気力なのはきっと、とりあえずの谷間だからなんだろうな。 本当に週末が楽しみ、久々に休める・・・。 疲れからなのか、不安定っぽい。 いや、これを不安定と言うんだろうか。なんなんだろう カラ元気も元気というのだが、去年のそれとは明らかに違う。あれは理由があった。 今回は冗談ではなく本気で理由がわからない。 無気力。 無気力。 無気力。 何も感じない。 なぜか食欲性欲睡眠欲が肥大化している。 今はその三つ以外興味が無い。 どうなってんだろう。 |
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NHKでやっているライブを見ながら。 楽器を弾ける人を尊敬したい。手先が不器用なので、楽器は苦手だ。 テクノは直接神経を触るから体の皮を剥かれ神経を引きずり出されそう。 直接脳髄を凍らせる音楽、響く。高温、赤く。何か。涙。 ファルセットとハーモニー、奥に美談と夢と希望と轟音ストリングス。セックス、勢いに乗って! わき目もふらず観客の前で祈りを捧ぐあの人は薬漬け。 興ざめだ。 人を二重に追い込む方法として、有効なのは自分が善人でいること。 絶対的でなくていい、相対的に比較対照よりも悪でありさえすればいい。 何もかも許してしまえばいい。怒りの存在を許さずに慈悲を与え 悲しさも自分に転化させず恨まれもせずに許してしまえばいい。 行き場を失った罪悪感が勝手に心を蝕んでくれるから。 |
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祖母の痴呆はかなり進んでいた。 もはや50年住んだ自分の家すら理解ができないらしい。 数時間前の事実すら覚えていない。父や叔父の名前すらわからないらしい。 幼児化が進んでいると言ったらいいのだろうか、僕にわかりはしない。 痴呆は進んでいるとは言え体は丈夫なので自分で何かをしようとして、 そして、忘れる。 そしてそれを放り出したまま次の行動に移る上から性質が悪いのだ。 大事な印鑑等は数年前から叔母や叔父、父が保管をしている。 最近は生活すらままならないほどに痴呆が進んでいるので 献身的に介護をしていた叔母や父も疲れ果てホームで祖母は暮している。 年始くらいは家ですごした方がと思い祖母を父方の実家につれていったのだがその始末だ。電気製品のコードを入れても数分で外してしまう、恐怖からきているのか何かはわからないがとにかくものの蓋をあけなければ不安で仕方が無いらしい。炊飯器は数分おきにあけられ、冷蔵庫も数分毎にあけられ、ガス湯沸し器は使用中かまわずに消しストーブすら消して、電源を抜いてしまう。 一晩泊まっただけなのに家族中疲れ果ててしまった。 祖父が死んでから叔母の痴呆は始まった。 元々依存心の強い性格だったのもあるのだろう、祖父が何でもする人間だっただけに祖父を失った後の祖母は見る見る老け、そして、ボケた。 一人暮らしになった後家事をやらなくなり、嫁にいった叔母が毎日世話をし、外科や内科、心臓科で精密検査をしてもなんともない心臓が痛いと夜と朝に呼び出すことから始まった。 結局父の知り合いの医者に、小麦粉を薬とだまして処方してもらったが 自分で薬の本を買って、疑う始末。その医者にはもう行かないと言い、なんともないのだからと父や叔父が言うと痛いと言う。 かといって母方の祖母と暮らしていた俺の家や、婿、嫁にいってしまった息子たちとは暮らせないので仕方なく父叔母叔父が交代で泊まりに行ってあげる生活が5年ほど続いた。当然父と母は少なからずその件で喧嘩をしていたのを以前みたことがある。 去年、俺の家で暮らしていた母方の祖母が死んだときには、まだ父や自分のことは理解できていたらしいのだが、昨年正月あたりから痴呆が加速度的に進行し始めた。とはいえ体は丈夫なので一般のホームなどとは対象が違うらしく、とりあえずという事で通いのホームに、刺激を与えたり、友達ができたら、と日帰りで二年前から通っていたのだが、ホームに行っても行った事すら忘れてしまうので、そこではいられなくなったようだ。 今は別のホームで暮らしている。 話ははじめに戻る、祖母はもう自分の夫と50年連れ添って暮らした父の実家が理解できていない。幼いころ暮らした家を家だと思っているようなので 正月の親戚参りとしてそこに連れて行くことにした。 その景色はおぼろげだが覚えているらしいが、家の中などは改修されてしまっているので見覚えが無いのか終始落ち着いていなかった、そして帰りの社内では既にそこに行った事を忘れてしまっていた。 本家なので実家には親戚が集まる。 母は嫁なのである程度親戚にお茶などを出すのだが、祖母が準備をしている傍から茶碗を片付けてしまいお茶葉を捨ててしまいを繰り返している。痺れを切らした母親が祖母を軽く怒鳴りつけると、親戚から「何も怒鳴らなくてもいいのに」と非難の目をうけた。 気の強い母は「二日世話をすれば怒鳴りたくもなります」と言って少し気まずい雰囲気が流れた、祖母はその横で親戚がまだ食べている途中のお茶菓子を片付けようとして今度は叔父に注意をされたが、数秒後同じ事を繰り返していた。 何時の日か僕も全てを忘れてしまうのか、それとも忘れることすら叶わないのか、逃避しても僕は僕だ。そして此処は此処だ。 しかし、自分が自分で無くなってしまうのならば如何でも良いなどと無責任には何も言えない。祖母は呆け初めの時「どうでもいい」を繰り返していた。 僕は、どうでもよくない、父もどうでもよくない。叔母もどうでもよくないと思っているのに本人がどうでもいいと思っているのではどうしようもない。本人はどうでもいいが他人はどうでもよろしくない、皮肉か唯の煙幕か。 どうでもいいと思う。しかし、よくない。 よくないからこうしてここにいる。 「どうでもいい」と聞くたびに胸が締め付けられる。似た感覚を確かに覚えた事はあるが、口には出さぬまま掌で解けていく、消える。 祖母をホームに送った後、父は冗談交じりに俺に言った。 「金がなくてあのホームに婆ちゃんが入ってなかったら今頃家庭崩壊だな 俺も将来ああなるとは限らないけれど、下手に気を使わなくていいからホームでも入れろよ」 父の白髪はいつの間にか目立つほどに増えていた。 |
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ほんの少しだけ昔を思い出してみた。 断片的に繋がる思い出と現在の角度。 妙に諦めムードの右手。投げ出す手袋。 稀有な機会、気配すらなくただ のみ。 癒しと言う言葉に押し付けがましさと言い様の無い窮屈さを覚える。 セックスフレンドなどもおらぬので自慰ですますのが日常。 割り切って体だけのセックスフレンドとかがいれば楽になるんだろうな、などと本気で考え込むも、この考え込む癖がいけないのだと再認識しまた思考を戻すも人間と言うものそう簡単に意識は振り払らう。 疲れた。 南の島にいきたい。日本でいいから。 誰も止めてくれる人なんていやしない。 去ろうとする人間はとりあえず引き止めたくなる自分がおかしいのだろうか。 他人の意思を尊重しようよ/必要とされてないだけ 物分りがいいです/他人に興味ないだけ |